新型コロナ感染拡大…医療の現場は インフルエンザ“同時流行”も 広島

広島

新型コロナにインフルエンザ…県内にも「感染の波」が押し寄せています。感染症の同時流行に新たな変異株も登場。

県感染症・疾病管理センター 桑原正雄センター長「世界で今最も流行している変異株だというJN1」

湯崎英彦知事「新型コロナとインフルエンザの両方について感染の拡大が懸念される状況だと考えております」

全国的に感染が拡大している新型コロナ。県内でも感染者が増加しています。インフルエンザとの同時流行もあるなか、医療現場の現状を取材しました。

南区の内科では午前中から発熱などの症状を訴える患者の対応に追われていました。

三上内科医院 三上裕一郎院長「ここにきて明らかにコロナが増えていると思います」

取材中に検査を行った患者5人のうち2人が新型コロナ陽性という結果に。多い時では1日に10人ほどが陽性になるといいます。

三上内科医院 三上裕一郎院長「去年12月くらいまでは圧倒的にインフルが多かったんですけど、この2週間くらいはコロナの方がインフルエンザよりも増えていて。例えばコロナが5人いたらインフルエンザは1人か2人という割合になっています」

県によりますと、新型コロナの感染者数は1月28日までの1週間で県内113の定点あたり14.14人で11週連続で増加。

この現状に専門家は

県感染症・疾病管理センター 桑原正雄センター長「今判断するのは難しいと思う。もしかしたらこのまま下がってくるかもしれないということを考えたら10波というのは時期が早いかなと。注意をしなければいけないという意味では(感染の)波が来ているなということは知ってほしい」

コロナでは全国的に広がりつつあるのが新たな変異株「JN・1」県内の感染者少なくともおよそ3分の1がこの「JN・1」。症状が似ているため自己判断が難しいという新型コロナとインフルエンザ。専門家は早めに病院で検査し感染を広めないよう呼びかけています。