瀬戸内の初夏の風物詩小イワシとシラス漁が解禁されました。
矢田息吹記者「午前5時すぎです。大きな網が次々と船から下され、今年のシラス漁が始まりました」
解禁時間の午前5時にあわせて下ろした長さ約300メートルの網を2時間かけて引っ張ると、約1トンの新鮮な「シラス」が水揚げされました。
運搬船で急いで加工場へ運ばれ、釜茹でにされると真っ白な「釜揚げシラス」に。
もみじ水産 三宅敏郎社長「漁獲量は去年よりちょっと少ない感じ。ちょっと小さいですが、色は白くて、やっぱり見た目がすごい綺麗なのでテンションが上がります」
矢田記者「先ほどとれたばかりの釜揚げシラスをいただきます。ほんのり塩味がしておいしいです!口の中で溶けているような感覚です」
鮮度抜群の生シラスには専用のしょうゆが合うそうです。
若森明日香記者「今年初物の小イワシが今次々と水揚げされています」
広島市中央卸売市場に小イワシを乗せた一番船が到着しました。広島魚市場によりますと初日の小イワシは約10センチで例年並みの大きさで、一番船で取れた量は去年の2倍と豊漁だったそうです。
広島魚市場鮮魚部 右近浩二次長「広島の季節を代表する魚なので豊漁であっていただいて、食卓に届けられれば僕らの仕事としては満足ですよね」
初競りでは1キロ当たり800円前後と例年並みの価格で取引されました。
若森記者「新鮮な小イワシ。実は家庭でも簡単においしく食べられる方法があるそうです」
広島市中区にある「鮨 黒郷」では小イワシのすしや刺身などの提供が始まりました。
店主の小イワシを捌く手には・・・荷造りなどで箱や束をまとめるバンド。
鮨 黒郷 黒郷修店主「(捌き方について)頭の方にさっと入れていただいて、引っ張るだけで簡単にできますんで」
力を入れすぎずさっとなでることがポイントで、家にバンドがない場合はスプーンでも捌くことができるそうです。
そして店主がおすすめするのが捌いた魚を叩いて作る「なめろう」。
作り方は簡単!小イワシを約20匹と米みそと砂糖、お好みで薬味を混ぜて、15秒ほど包丁で叩くだけ!
黒郷修店主「あんまり叩きすぎないことです。あんまり叩くと小イワシの触感もすべてなくなるので」
こちらのお店では小イワシのなめろうを使った握りを新メニューとして考案しました。
「小イワシが解禁になったばっかりで新鮮なものが食べれるので、みんなで小イワシを食べよう」