広島県三原市の80代男性が、SNSで知り合った人物らから現金約960万円をだまし取られました。警察はSNS型ロマンス詐欺とみて捜査しています。
男性(80代)は5月上旬ごろ、フェイスブックで知り合った日本人女性を名乗る人物から「軍事系の学校に入っている息子がけがをした。治療費の肩代わりをお願いできないか。息子がいる国とは連絡が取れない」などと、ラインのメッセージを受け取りました。
息子の通う学校の校長を名乗る人物を紹介され、メールで指示されるがまま13回にわたり合計959万8000円を振り込みました。
さらに400万円を振り込もうとしたところ、不審に思った金融機関の職員の通報により事件が発覚しました。
男性は振り込む理由として、別の目的を金融機関の職員に伝えていました。
フェイスブックで知り合った日本人女性を名乗る人物は、医療援助団体に所属していることを名乗っていました。
警察は「SNSで送金の話があった場合は詐欺の可能性があることに気をつけてほしい」と注意を呼びかけています。