広島県ではカメムシに注意を促す注意報が発表されています。
越冬したカメムシでは平年の約5倍となる種類も。
農作物に被害を与えるため、農家泣かせともいわれるカメムシの深刻な大量発生。一体なぜ?
訪れたのは殺虫剤などを製造販売する、広島県廿日市市のフマキラー広島工場です。
フマキラー基礎科学研究部佐々木智基部長「きのう大体2~3時間で20匹近く来ましたね。例年こんなに多くないです」
商品開発などのため虫の生態を研究している佐々木さんは、今年のカメムシは例年にない多さだといいます。
フマキラー基礎科学研究部佐々木智基部長「今増えているのは、チャバネアオカメムシ。このカメムシはヒノキやスギの実を食べるんです。去年のスギの飛散量が多くてたくさん実が付いているので、たくさん増えたやつが冬を越して今年出てきている」
カメムシといえば触ると出るくさ~いニオイ。記者も嗅がせてもらいました。
安村恵美記者「ああ!青臭い」
フマキラー基礎科学研究部佐々木智基部長「青臭いですよね。ヨモギとか植物にも入っている成分なのでいわゆる植物の青臭いにおい。それを強烈に濃縮して出すことによって外敵が嫌がる」
外敵から身を守るため、足の間にある臭腺から悪臭を放つそうです。
量が少ないため人への危険性は低いものの、付着したニオイはなかなか落ちないため直接触るのは避けた方が良いということです。
そこで佐々木さんがオススメするのがペットボトルを使った対策。
フマキラー基礎科学研究部佐々木智基部長「フタを取ると口が開いているので、大体口の大きさよりもカメムシって小さいのでポコッと当てます。ちょっと振ってあげるとポロっと落ちるので、そしたらフタをして終わりです」
家の中でも外でも頭を悩ませるカメムシ。見つけた場合は適切な対処が必要です。