黒い雨訴訟 新たに5人が提訴 被爆者手帳の交付求める 広島

広島

原爆投下後に降ったいわゆる「黒い雨」をめぐり、新たに5人が広島地裁に追加提訴しました。

原爆投下直後に降った黒い雨をめぐっては、2022年に導入された新たな認定基準でも被爆者手帳が交付されないとして、これまでに41人が提訴しています。

18日、広島地裁で行われた裁判では79歳から89歳の男女5人が新たに原告に加わりました。

原告らは「先行訴訟の判決で3つの雨域の範囲外でも黒い雨が降った可能性を認めているにもかかわらず、雨域の外であったり、範囲内にいた証明ができないという理由だけで黒い雨にあったという供述を否定するのは不当である」として、被爆者手帳の交付を求めています。

裁判のあと行われた報告集会では、参加者の1人が「勝手に線を引いて認める人と認めない人がいることは納得できない」と憤りを露わにしていました。