広島市の小学生たちが原爆による被害と広島の復興の力を伝える紙芝居制作のプロジェクトが進んでいます。
大きなきのこ雲に…赤い炎に包まれた街の中を黒い人々が逃げ惑う絵…
児童「被爆したひとたちが大変な思いをしていたところを想像しながら描きました」
佐伯区のなぎさ公園小学校の6年生たちが描いているのは、広島の被爆からの復興をテーマにした紙芝居に使う「絵」です。
被爆直後の広島や原爆ドームなどを思い思いに描いていきました。
生徒「戦争は絶対起こしちゃいけないし、ケンカとか悪いこととかをなくして(物語を)広めていきたい」
物語りの主人公は被爆前の1931年に製造されたマツダの三輪トラック通称「バタンコ」です。
被爆した広島を学ぶためこどもたちは事前にマツダ社員から歴史を学びました。
マツダ コーポレート業務本部 植月真一郎さん「(バタンコは)庶民が使える乗り物として原爆から復興する広島の街に新しい資材を運んだりした」
広島市在住の紙芝居作家と広島ホームテレビ、マツダで進めるこのプロジェクト。
子どもたちはアナウンサーによる物語の朗読を聞いて、想像したシーンの絵を描いていました。夏には紙芝居を完成させ年内に舞台で発表することを目指します。
児童「バタンコにすごく感動してあんな風に自分で勇気を出して前に向かって進めるようになりたいと思った」
マツダ 植月さん「(原爆の)悲しい話だけではなく、前を向いて進んでいく広島の力強さを今回のプロジェクトで広げていければいいなと思っています」