検察が「保険金目的の替え玉殺人だった」と指摘している事件の裁判で、専門家が被害者のアルコール摂取方法の可能性について証言しました。
被告の男は2021年11月広島県廿日市市のホテルで、愛知県の大学生の男性にアルコールなどを大量に摂取させ殺害した罪に問われています。
検察は冒頭陳述で被告の男が男性に肛門からアルコールを摂取させたと主張し、男性を搬送した救急隊員は19日の裁判で呼吸の確認時に口に顔を近づけたがアルコール臭はせず、アルコールを摂取しているとは考えられなかったと証言しています。
20日証言台に立った専門家は、アルコールを肛門から接種した場合、胃にアルコールが残らないため、口からアルコール臭がすることは少ないのではないかと証言し、肝臓を通さずに血液中に吸収されるため、急激に血中アルコール濃度が上昇し、急性アルコール中毒になる危険性があると指摘しました。