被爆者と面会したロバート・オッペンハイマーが「涙を流して謝った」とする証言を記録した映像が見つかりました。どのような思いがあったのでしょうか。
理論物理学者のロバート・オッペンハイマーは第2次世界大戦中のアメリカで、原爆の開発を指揮した一人です。
1964年アメリカを訪問した被爆者の庄野直美さんと面会しました。見つかった映像には同行した通訳が当時の様子を振り返る証言が記録されています。
タイヒラー曜子さん「研究所に入った段階でオッペンハイマー氏は涙ぼうだたる状態になって、そしてごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、本当に謝るばかりなんです」
映像を保存していたNPOの立花さんは、原爆投下の議論が続くなかでオッペンハイマーの謝罪を1人1人が受け止めて考えてほしいと話しました。
ワールド・フレンドシップ・センター 立花志瑞雄理事長「『ごめんなさい』と謝られたことは非常に印象に刻まれます。国家間で謝罪と和解ができれば一番いいのではないかと思う。そのことを考えるきっかけになれば」