被災地でも再び…各地で被害 2日も激しい雨のおそれ 広島

広島防災・災害

山口和政記者「午前3時半の安佐南区です。大きな音を立ててかなり強く雨が降ってきました」

未明からの大雨。被害は県内各地に広がりました。

若森明日香記者「西日本豪雨で大きな被害を受けた坂町では山肌が見えるほど土砂が崩れています」

藏田晃裕記者「福山市引野町ではアンダーパスが完全に水没しています」

太田朱香記者「雨の影響でしょうか。木が片側一車線をふさいでいます」

親子2代、約50年続く海田町の理容院では孫やひ孫も集まり店内に入った水を掃き出していました。

ハンサムメーカー山下理容院 山下秀子さん「これぐらいでしたかね、4時間ぐらいかけてなんとか水を外に出した」

朝起きると店の周囲は水に浸かっていました。2日まで休みの予定だったため、3日の再開を目指して急ピッチの作業が進みます。

山下秀子さん「夫は出るな出るな危ないから出るなと。前回のことがあるから戸も開けられなかった。水があったので(西日本豪雨は)7月6日だったこのたびは7月1日でね。もう何とも言えないがんばるしかない」

交通機関にも大きな影響がありました。

太田朱香記者「広島駅JR改札前に来ています。改札は塞がれていて駅員に案内を聞いている人が見られます」

JR在来線は県内の全線で始発から昼すぎまで運転を見合わせ、広島駅には再開や迎えなどを待つ人の姿が見られました。

客「いつもなら乗っているはずだったけど乗っていないので遅刻する」「始発から乗ろうと思って来たが、動いていないので会社の指示待ち」

広島市や廿日市市など7つの市町には警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が一時、発表されました。

若森記者「こちらの小学校では午前3時半から体育館が避難所と開いています。6時間が経とうとしていますが避難した人はゼロ人ということです」

広島市や呉市、廿日市市など最大で11の市町に警戒レベル4の避難指示が出ました。県内の学校は半数を超える434校で休校となっています。

湯崎英彦知事「非常に多くの雨が降っているので、ちょっとしたきっかけで土砂災害につながることがある。非常に大きな危険が迫っていると認識して皆さんで声をかけあって避難をお願いします」

県内では2日の昼前にかけて再び激しい雨の降る恐れがあり警戒が続きます。