性別適合手術を受けずに戸籍上の性別を男性から女性に変更したいという申し立てに対し、広島高裁は変更を認める決定を出しました。
決定要旨によりますと、男性として生まれたものの性同一性障害と診断され女性として生活する当事者は、性別適合手術を受けずに戸籍上の性別を男性から女性に変更したいと申し立てていました。
広島高裁は10日「継続的にホルモン療法を受けていて身体の各部の女性化が認められる」として、戸籍上の性別を女性に変更することを認める決定を出しました。
これまでは性別の変更には性別適合手術が必要だとされていましたが、憲法13条が保障する自分の意に反して体を傷つけられない自由に違反する疑いがあると指摘しています。