南海トラフ「巨大地震注意」県内にも 最大震度6強想定…必要な備えは 広島

広島防災・災害

和田萌花記者「地震発生からこちらの水、10ケースほど売れたということで先ほど補充作業が行われました」

西区のスーパーには8日の地震を受けて、水や非常食などを買い求める人の姿が見られました。

50代「全部非常食を買いに来ました。日持ちがするもの、その後自分たちでも普通に食べれるものを買いました」

20代「地震が危ないというのを聞いたので(予備を)持っておこうかなと思って」

ユアーズ商品部 瀬戸浩行さん「水とか缶詰、ラーメン、日持ちする商品を品切れしないように商品の確保をしております」

県は警戒体制に移行し、24時間危機管理課の職員が常駐し対応に当たります。

県危機管理課 松岡靖樹課長「地震の備えをこの際、再確認していただくとともに今後1週間程度は地震や津波の情報に注意していただきたい」

8日午後4時43分ごろ、宮崎県の日向灘を震源地とする最大震度6弱の地震が発生しました。

「ピーピーピー緊急地震速報、揺れてる揺れてる!」県内でも呉市や竹原市などで最大震度3を観測しました。

気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」を発表。初めてのことです。

60代「ちょっと今まであまり知らなかったので調べてみようかなと思いました」

70代「だんだん怖くなってきたね。今までと違う感じがする」

南海トラフの想定震源域でマグニチュード6.8以上の地震が発生した場合などに調査が始まり、3段階の判定結果が発表されます。

今回は南海トラフと関連があるとみられる「巨大地震注意」。今後1週間は注意が必要とされ、日ごろの備えの再確認が求められています。

県内では広島市や福山市などの17市町が対象となりました。県はマグニチュード9クラスの地震が起きた場合、福山市や尾道市など沿岸部で震度6強、広島市でも震度6弱を想定しています。

津波は広島市と福山市などで最大3mが想定されています。もし実際に起きたらどのように行動したら良いのでしょうか。

広島大学文学部 後藤秀昭教授「広島の沿岸部平野部では干拓地の場所が多いんですね。そういったところでは津波高が大きくなってるということで、通常の平野よりもさらに低いところが多いと。ただし広島までやってくるにはそれなりの時間がありますので十分に逃げることができると思います。空振りを恐れずに逃げていただきたいと思います」