お盆を襲った台風7号の影響は広島県内にも広がりました。
広島駅の電光掲示板には「東京ー名古屋間」で運休を知らせる赤色の点滅…朝から駅員も対応に追われていました。
山陽新幹線は東海道新幹線との直通運転を取りやめ、「のぞみ」の新大阪ー博多間は本数を半分に減らしての運転に。
みどりの窓口には乗車券の変更など手続きを待つ人の列ができていました。
東京に帰る予定だった人「とりあえずあす朝のチケットがとれたので、きょうは帰れないので親戚の方の家にお世話になる」「きょう夕方には帰ろうと思ったんですけど、広島で延泊してあすの朝一で関東にもどる予定です。もうカプセルホテルを急ぎ手配しました」
影響があるのは日本人だけではありません。
オーストラリアから来ていた2人「きょう東京へ帰る予定だったが、運休になったので列車の切符をあすに変更しました。1日、広島に滞在する時間が増えましたが問題ないです。広島が好きだから」
台風は県内の宿泊施設にも大きな打撃を与えています。最大9連休となった今年のお盆休み。広島市中区のホテルでは…。
リーガロイヤルホテル広島 大西勝美宿泊部長「ここは29階の38平米のお部屋になっております。広めのお部屋なってますので、今ベットが二つ並んでいますが、こちらがファミリールームという形になればもう2つベットを入れることができます。同じような部屋のタイプでキャンセルが数的にはでているかと思います」
去年のお盆と比べると家族連れなどで予約は約100件増えたそうですが.…予約状況をみると「取消」の文字が並びます。関東への台風接近をうけ、1日前倒しで帰る人や宿泊を諦めた人など全体の6割がキャンセルになったといいます。
今月初めて発表された南海トラフ地震の「巨大地震注意」によるキャンセルも相次いでいて、まさにダブルパンチです。
リーガロイヤルホテル広島 大西勝美宿泊部長「(8月)8、9、10の3日間くらいで350件くらいのキャンセルが出ていますので、そこは(影響が)大きかったと思います」
台風により空の便も広島ー羽田間で16日午後からは全便欠航となりました。
広島バスセンターを出発する東京行の高速バスもすべて満席となるなど交通への影響が広がっています。