呉市の中央桟橋のそばに、東広島市の弾薬庫などを運用する在日米陸軍の部隊の司令部が移転する計画が進んでいることがわかりました。
寺田琢哉記者「フェリー乗り場横の海上自衛隊の空き地に弾薬庫を運用する在日米軍の舞台が移転する予定です」
防衛省によりますと呉市の大和ミュージアム隣のフェリー乗り場東側にある海上自衛隊 呉警備隊の敷地に、在日米陸軍の部隊司令部が移転する計画です。
この部隊は極東地域の米軍の作戦に必要な弾薬を補給していて、湾岸戦争前後では弾薬の海上保管などをめぐり抗議活動も行われていました。
現在も東広島市や江田島市にある弾薬庫などを運用しています。
この計画は2005年の日米合同委員会で合意されたもので、現在の米軍「呉第6突堤」は返還され自衛隊が使用する予定です。
防衛省によりますと司令部には建物のほか浮き桟橋や護岸整備もする予定で、昨年度から現在の規制にあわせた設計作業を始めているということです。
寺田琢哉記者「住宅地にあるこちらの建物、10年前までは米軍兵士と家族が住んでいたということです」
呉市の音戸町にはかつて「第6突堤」の部隊の幹部などの家族用宿舎がありましたが、こちらも日米合同委員会の合意によって2021年に返還されています。