“過去イチ暑い”夏…影響続々!野菜に異変 広島

広島

永松記雄輔者「こちら波のりプールなんですが人で埋め尽くされています プールの水が見えない状態です」

最大9連休のお盆休み最終日の18日、廿日市市の「ちゅーピープール」は人!人!人! プールはすし詰め状態となっていました。

気温は34.4℃厳しい日差しと照り返しで蒸し暑く、パラソル席など日よけとなる有料席を求める人でオープン前から長蛇の列ができていたのです。

並ぶ男性「大変ですねこれ…長いし列も早く入れたらいいですけどね」

入場ゲートから続く列は歩道へ…まだ続きます。カメラマンが早歩きで進むこと4分、ようやく最後尾が見えてきました。列がなくなるまでに1時間30分以上がかかりました。

家族「ようやく入場…ビックリです。ディズニーランドぐらい待った、ディズニーランド以上ですよ、やばい」

ところが日よけとなる有料席はすぐに満席。こちら家族の荷物を管理する母は

「最初はここは日陰だったんですよ。太陽が動いて直射日光になっちゃって暑いですけど…がんばります」

暑さで大変なのは人間だけではありません…

斉藤俊幸記者「収穫が続く夏野菜の定番トマトにも異変が起きています」

東広島にあるこちらの農園では1週間に約7tの「トマト」を収穫するといいますが…

アグライズ 堀 泰之農場長「これって一応花は咲いたんですよ、咲いたんだけど受粉しないから落ちちゃっているんですよ」

花が落ちてしまった原因は花粉を運んでくれるはずの「ハチ」連日の猛暑で巣箱から出てこなくなってしまったといいます。

堀 泰之農場長「カッと温度が高くなってくると動かなくなる(巣箱から)出てこなくなる。通常であれば(ビニールハウスの中を)飛んでないといけないんです」

今年はほとんど手作業で受粉を行いました。さらに実がついたとしても影響は続きます・・・

アグライズ 堀 泰之農場長「この辺とかですかね…トマトってヘタ回りが丸く割れるか、こうやって縦に割れるか2種類割れ方があるんです。割れる原因によって割れ方が違う」

Q.これは縦に割れている状態?

堀 泰之農場長「そうです、なので恐らくここにたくさん直射日光が当たったんであろうということ」

この時期に収穫するトマトの2割ほどは割れていて出荷ができないといいます。さらに暑さの影響は大きさにも…

アグライズ 堀 泰之農場長「少なくともこの大きさが例年ですが、今年に関してはミニトマトよりちょっと大きいものが今年は多い」

暑さによって養分を根から十分に吸収できず大きなトマトになりづらいといいます。週に複数回、茎や葉に直接養分をやるなど対策を行いますが苦しい状況は続きます。

堀 泰之農場長「なんとか知恵を使って乗り越えていくしかない。もう暑いのはしょうがないですね…」

県内産の野菜が集まる産直市では…

安村恵美記者「こちらには県産の野菜が売られているが、入荷量が少ないためか午前中に売れてしまったものもあります」

こちらの店では猛暑の影響により先月の野菜の入荷量は大きく減少しました。

とれたて元気市 広島店 河野 誠志店長「(先月は)きゅうり葉物あたりは例年の3%落ちるくらい厳しい入荷量、過去ないですね」

不安定な入荷状況が続いているといいます。そして気になるのが「野菜の価格」。

20代「やっぱり高いなとは思いますねジャガイモとかああいったものがすごい高いなと思います」

70代「全体的にちょっと高めのような気がしますけどね、これだけ年とると野菜がほしいですよね」

猛暑だけでなく肥料や資材の値上がりもあり野菜は大体10円ほど値上げしています。

しかし 猛暑による影響はあともう少し…

とれたて元気市 広島店 河野 誠志店長「(入荷量は)恐らく持ち直すんじゃないかと思っています。今の状況が続けばいい感じで8月終わるのかなと」