12月で閉館するマリホ水族館。訪れた子どもたちが海に帰るウミガメとの別れを惜しんでいました。
子ども「ばいばい、またね」
愛くるしい動きに子どもたちもくぎ付けの2匹のアオウミガメ。広島から約1200km離れた東京・小笠原諸島の周辺で生まれて去年、マリホ水族館にやってきました。
マリホ水族館 ウミガメ担当 金丸 仁美さん「手のひらに乗るようなサイズでやって来て、弱々しいアオウミガメがどんどん大きくなって、1年でこんなに風に。感情といったらあれですが、表情がある気がしてかわいいなって」
マリホ水族館では保護活動の1つとして毎年、アオウミガメの赤ちゃんを預かり1年間育ててきました。
2匹のアオウミガメも広島での生活を終え、23日にふるさとの小笠原へ帰ります。本来であればふ化する夏の時期に次の2匹が来るはずですが、水族館が12月に閉館するためアオウミガメはひと足早く姿を消すこととなります。
小学5年生「自分の故郷に帰るのはいいと思うけど、やっぱり水族館の人々は寂しいと思う」
中学1年生「東京に行っても友達ができるんじゃないかって。新しい友達がね」
2005年にオープンしたマリーナホップ。中四国最大級のアウトレットモールとして初年度は約340万人が訪れました。
しかし10年ほどで初年度の半分近くの184万人に落ち込んでいました。
2017年、再建を託されてオープンしたマリホ水族館。当初は「大人も楽しめる水族館」をコンセプトに掲げました。
しかし県との契約が終わることを受け、12月1日で水族館を含むマリーナホップは閉館するととなります。
来館者「広島市内にあって気軽にお魚ちゃんが見られるので、水族館に限らず全体がなくなるので寂しい」
水族館にはアオウミガメ以外にも約150種類、5000匹の生き物が生活しています。
閉館後はそれぞれ「宮島水族館」や島根県の「アクアス」などへ引っ越す予定だということです。
マリホ水族館の閉館まで23日で残り100日。23日、24日は来館者にご朱印ならぬ「魚朱印」が配られます。