西鉄バスジャック事件の被害女性が講演「つらそうな子どもいたら声をかけて」 広島

広島

2000年に発生した西鉄バスジャック事件の被害者が講演し「子どもの居場所づくり」の大切さを強調しました。

2000年5月3日、当時17歳の少年が西鉄の高速バスを刃物で脅しながら乗っ取った事件。

停車した山陽道の小谷SAで、当時17歳の少年は逮捕されましたが、乗客の1人が死亡4人がけがをしました。

被害者の1人で、顔などに重傷を負った山口由美子さん(74)が、広島市中区で講演し、少年が犯行に及んだ原因として学校でのいじめや家庭環境の悪化があり「少年は居場所がなくつらかったのではないか」と語りました。

西鉄バスジャック事件で重傷 山口由美子さん(74)
「生きづらさを抱えている子どもたちがたくさんいる。1人では誰も生きていけない、誰かとつながる勇気が必要。」

山口さんは、周りにつらそうな子どもがいたら声をかけてあげてほしいと訴えました。