全国各地で猛威を振るった台風10号ですが、広島では影響が続いています。
南区で長年、地域から愛される「スーパーたかもり」。
小嶋 沙耶香アナウンサー「きょうは青空。台風の影響で一時臨時休業となったこちらのスーパーではきょうは通常通り営業となっています」
台風一過で新鮮な野菜や肉などを求め多くの買い物客が訪れるなど一見“日常”が戻ったかのような店内。しかし、普段なら野菜が並ぶ陳列棚にある“異変”が起きていました。
小嶋アナ「本来であればこのあたり水菜やほうれん草などの葉物野菜が並んでいるそうですが、きょうは並べられていません」
客「ピーマンを買いに来たのですが、探してもなかったので売っていないのかなと…」
台風10号の影響で九州では畑が水浸しになるなど甚大な被害が発生。この店では白ネギやピーマンなどを主に九州から仕入れているため、品数や値段に影響が出ているといいます。
スーパーたかもり 伊木 英人副社長「ちょっと形の悪いものでも通常の倍ぐらいの値段になっている」
また九州産の野菜に関しては10日から2週間ぐらい影響は続くと見られています。
一方、世羅町では当初の予定よりも1週間遅れて稲刈りが行われています。
きらり狩山 小迫 高さん「(元々)倒れ気味だったのが台風が来てますます倒れて刈り取りが難しい感じ」
まだ田んぼもぬかるみ、普段の1.5倍は時間がかかるということですが、刈り取りを急ぐのにはある理由が…
きらり狩山 小迫 高さん「穂が発芽したってことで穂発芽っていうんですけど芽を出たわけだから養分もとっていくからあんまりよくない」
穂が倒れ田んぼに接したことでコメから芽が…こうしたものは売り物にならず、さらに誤って混ざってしまうと全体の等級が下がってしまうそうです。
全国的に深刻なコメ品薄が叫ばれる中、期待されている新米は連日の高気温に加え、最後には台風と天気に悩まされた1年だったということですが、収穫高は例年ベース、出来も上々だということです。
きらり狩山 小迫 高さん「もうすぐ新米が販売できると思うので、ぜひ世羅の米をしっかり食べてもらって秋を満喫していただければ」