コメ“品薄”なのに道の駅に集まるワケ 広島

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全国的に品薄状態が続いている「コメ」。東広島市の道の駅には今週、新米が並び始めました。週末になると「コメ」を求め、県外からやってくるお客さんも多いといいます。

「近くのスーパーを回ってもコメがなくて、ここだったらあるという話だったので買いに来ました」

しかし、なぜここにはコメがあるのでしょうか?

道の駅西条のん太の酒蔵 西谷瑞希さん「朝の段階で入荷して、午前中までに全部なくなることは結構あるが、また昼の時点で農家さんが入荷に来てくださる」

多くの道の駅は地元の複数の農家と直接契約し、大手のスーパーなどとは異なる独自のルートで仕入れるそうです。

そのため、朝・昼・夕の1日3回入荷するほか、在庫状況によっては農家が直接売り場に並べることができ、安定的にコメを確保できるといいます。

「ちょっとのぞいてみたら、たくさん(コメが)並んでいたので、道の駅のお米っておいしいんですよ、おまけに新米だったし」
「きのうも焼きそばで、コメを節約して…」「もしかしたらきょうからは?」「おいしいご飯が食べられると思います」

“令和の米騒動”はいつまで続くのか?品薄は徐々に解消するとみられていますが、この秋に収穫を迎える新米の価格は値上がりする見込みです。

コメの流通価格の基準になる「概算金」は、主要な“コメどころ”で最大4割程度引き上げに…

北海道の「ななつぼし」は去年より32パーセント、秋田県の「あきたこまち」は約39パーセント上昇しました。

生産コストの上昇や買い込み需要の増大などが主な理由で、県内産のコメも同様の傾向となりそうです。