パンチの強さ関係なし!?高校生が「詩のボクシング」 呉市

広島

呉市の高校で恒例の「ボクシング大会」が開かれました。勝敗を決するのはパンチの強さではありません。

両手にグローブ!アップに余念がない高校生「ボクサー」。

呉三津田高校恒例のこの大会、ただの「ボクシング大会」ではないんです。

「頑張っても報われない、どうせ君にはかなわない」

「君は私にありがとうの言葉を送ってくれた」

勝敗を決めるのはどれだけ「心」に届いたか。声と言葉の格闘技「詩のボクシング」です。全校生徒およそ580人のうち代表17人が各クラスの思いを背負い、ステージ上で熱い戦いを繰り広げました。

持ち時間3分間で詩に込めた思いを観客と審査員へ届けます。

決勝に残ったのは去年優勝し2連覇を目指す河野さん。挑むのは2年生の増田さんです。

最後の戦いの「お題」はくじを引いて決めます。「瞬発力」が試される即興バトルです。

先攻は「推し活」を引いた河野さん。後攻の増田さんお題は「先生」です。

先攻・河野 永愛さん「あしたのあなたはきょうのあなたとちょっと違う人。だって、すごくすごくいいなと思ったの、そんな一節出会った。私わたし本が好き」

後攻・増田 有佑さん「先生!先生はどういうふうに先生になったんですか?それはね、僕も昔の先生に憧れて先生になったんだ」

両者、持てる力を出し切った闘い…勝者は…先攻、河野さんが2連覇し21回大会の王者に輝きました。