7日に本格運用が始まった広島電鉄の新乗車券システム「モビリーデイズ」。アプリで表示するQRコードや専用のICカードをかざして乗り降りするシステムで、広島電鉄とバス3社のほぼ全線で使うことができます。
「パスピーもなくなるし、新しく出たのでせっかくなので使おうかなと、乗り降りがしやすいと思います」「これから初めて使う。今までのように(ICカードを)財布から出すのと携帯で(モビリーデイズを)出すのでは手間はそんなに変わらないと思う」
本格運用が始まって4日…なかには使い方に戸惑っている人も。来年3月に廃止されるパスピーにかわり導入されましたが、まだまだ定着には時間がかかりそうです。
「使えるようになったら使おうと思っているんですけど、まだパスピーが使えるからいいかなと思っています」「ちょっと切り替えるのがめんどくさい…便利だとは思います」「もう年だからあんまり難しいのはやりたくない」
8日時点での登録者数は約1万7600人。広島電鉄は利用方法や登録をサポートするイベントを紙屋町シャレオ中央広場で12日まで開催しています。
本格運用が始まったモビリーデイズ。あらためてどの交通機関で使用することができるのか?
現在使用できるのが広島電鉄の電車やバス。広電グループのバス会社、芸陽バスや備北交通などとなっています。
またJRバス中国や広島バスなどでも時期は未定ですが導入予定だということです。
しかしアストラムラインではモビリーデイズ導入の予定はなく、多くの交通機関で来年3月まで使えるパスピーも機器の更新時期の都合で11月末までしかつ使えません。割引は5月末で終わっています。定期券の機能はイコカに引き継ぎ、6月には発売されています。
イコカは広島バス、広島交通、JRバス中国で利用可能。来年3月には定期券でも使えるようになる予定です。
一方、広電グループでもイコカは使用できますが、定期券としては使えないということです。
そして気になるのが…パスピーで実施されている運賃の割引はどうなるのか?
運賃が最大1割引きとなる「定率割引」。そして1時間以内に電車もしくはバスに乗り継ぐとその運賃が定率割引されたうえさらに20円引きとなる「乗継割引」。
広島電鉄によりますと、広電グループの電車・バスではこれらの割引は全てモビリーデイズに引き継がれるということです。
ところが、ほかのモビリーデイズ導入予定のJRバス中国など3社では割引サービスの適用については未定で、アストラムラインでは代わりとなる割引サービスは予定されていないということです。