9日発生した広島市中心部でのごみ収集車の火事。中のごみが焼けて荷台全体が損傷しました。
焼けたごみの中なら見つかったのはリチウムイオン電池…。
リチウムイオン電池は押しつぶしたりすると発火して火事につながる可能性があります。
NITE=製品評価技術基盤機構によりますと、不燃ごみなどと一緒に捨てられ、破砕処理などで発火する事故が近年、全国で発生しています。その被害額は2018年度からの4年間で約111億円。
広島市でも過去5年間、毎年度ごみ収集車の火事は起こっています。3年前には安佐南区のごみ焼却施設が燃え、再開までに7カ月半を要する事態に・・・
広島市環境局 尾川裕指導担当課長「ごみ収集車の中で発火すると運転手やそばにいた人が巻き込まれてしまう。また、ごみ焼却工場に搬入された後に発火した場合、施設自体に火災が起こって長期間に渡ってごみ処理ができなくなる可能性があります」
2020年度からごみ収集車の火事は13件発生していて、そのうちリチウムイオン電池が原因とみられるものは半数以上を占めています。
尾川指導担当課長「小さなごみ1つであっても大きな事故につながる可能性があります。分別のルールを守ってごみを出してもらうようあらためてお願いします」