広島市が行う下水道工事が原因で発生した陥没事故。陥没は道路だけで約15m×40mにもわたり、周辺の建物8棟にひびや傾きが確認されました。
27日も現場では道路の埋め戻し作業など復旧が進んでいます。周辺の断水は一時80戸まで広がりましたが、現在は避難対象エリア内の16戸となっています。
現場からほど近い場所の店舗ではー
「あ!やってますのではいはい」
この場所で30年ほど夫婦でクリーニング店を営む今津さん。26日は午後から営業を再開していますが、店には客からの問合せが相次いでいます。
「お客さんは来るんじゃない?回り道して。ここは通れないわけじゃないから。みんな来る気満々で電話してくる」
店舗には給水タンクがあるため今のところ断水の影響はありませんが、今後への不安は尽きません。
「水がいるのでうちの場合はちょっと心配ですね」
工具などを販売する店舗では26日には断水がありましたが…
久本商店 久本誠徳社長「水は朝から出ている状態ですね。今朝出勤すると濁った水が出始め、しばらく出し続けると透明になったといいます。飲む気にはまだなれないですけど、とりあえず使えるってかんじですね」
交通規制の影響は続いているもののけさからは無事に営業を再開することができました。
久本誠徳社長「きのうはうちの方から来れないよという連絡をして、きょうは朝からいっぱい来ていただいた。2号線方面から入って出る時も2号線方面から出てねと」
復旧が進む一方で、いまだ家に帰れずにいる人も…
広島市によりますと午前9時半時点で避難所には21世帯42人が避難しているということです。
27日に開かれた説明会では住民たちから不安の声が相次ぎました。
「逃げろ逃げろ言われて貴重品も持って出ていない状態。どうすればいいのか本当に分からない状態なんですよ」「大切なものを取りに帰りたいとか大勢いると思うんですよ早く中に私も入れてもらいたい」「これは帰れるんですか。帰れないんだったら新しくどこへ引っ越すのか早めに教えてほしい」
広島市などは避難している人に対して当面の間の宿泊先や食事代などを手配するとしています。