広島市中区では9月の平均気温、最高気温、最低気温の3つ全てで観測史上1位となる最高気温を記録しました。歴史的残暑をうけ広島の冬の味覚カキにもある異変が。
午前6時、東広島市の安芸津町で収穫されたのは夏シーズンのカキです。
マルキン水産 伊豫谷伸一代表「(夏のカキは)基本一年中実がなっている、それが特徴ですね」
本来であれば10月1日に水揚げ解禁となる冬のカキ。しかし今年は厳しい残暑の影響で水揚げの解禁が3週間遅れる形となりました。
マルキン水産 伊豫谷伸一代表「(海水温が)大分高いんですよ」
気象庁によりますと今月の瀬戸内海の海水温は平均28℃で、平年と比べて
3℃高いということです。
水温が高いと生育が悪くおいしいカキにならないといいます。
伊豫谷伸一代表「(冬のカキは)まだおいしく食べれるカキではない」
カキは白く濁っているとしっかりと育っているサインですが、現在の冬のカキはまだ透明な色で実が完全に育っていない状態です。
猛暑の影響はそれだけでなく…
マルキン水産 伊豫谷伸一代表「今年は食害が多い、トビエイがすごく多い
まだ暑くて水温が高いため食害対策をやっているけど難しい。早く寒くなって欲しい、無理だろうけど」
一方、水揚げが遅れることでいい影響もあります。
伊豫谷伸一代表「消費者は美味しいカキを食べやすくなるんじゃないかなと思います。実入りが進んだカキが市場に出回るはずなので」
異例の猛暑は広島の冬の味覚にも直撃しています。