広島港出島地区に巨大なコンクリートの箱が沈められました。一体、何のためなのでしょうか?
高さ約19m、長さ20mほどのコンクリート。幅は約11mあり、重さは2700tにおよびます。「ハイブリッドケーソン」と呼ばれるこのコンクリートは岸壁の本体部分になります。
広島港出島地区の国際海上コンテナターミナルではコンテナ船の大型化を受け岸壁の拡張工事が進められています。
現在330mの大型船用岸壁を150m延長させることにより大型コンテナ2隻が同時に停泊できるようになります。
韓国などで荷物を積み替える必要がなくなり、東南アジアへの直行便化が可能になるなど輸送時間の短縮やコストの削減が見込めるということです。
中国地方整備局 小倉一仁所長「2隻同時につけないとコンテナ船社は思った時間に物が運べない形になるので物流効率化をしっかり図ることを目指すべきかなと考えている」
合わせて8つのケーソンが沈められるこの工事は再来年3月に完了する予定です。