ノーベル平和賞に日本被団協 「核なき世界実現に向けた努力を評価」

広島

今年のノーベル平和賞におよそ70年間にわたり核兵器廃絶を訴えてきた日本被団協が選ばれました。

ノーベル委員会「今年のノーベル平和賞は日本被団協が受賞します」

今年のノーベル平和賞に選ばれたのは広島・長崎の被爆者らでつくる被爆者の全国組織、日本原水爆被害者団体協議会=「日本被団協」です。

「え?日本被団協?わー電話せにゃいけん」

広島市役所で発表を見守った箕牧代表委員は目に涙を浮かべながら受賞を喜びました。

日本被団協 箕牧智之代表委員「日本被団協とは…本当にもう嘘みたい」

日本被団協は1956年に結成され、約70年間にわたり核兵器廃絶や原爆被害への補償を訴えてきました。

授賞の理由についてノーベル委員会は「核兵器のない世界を実現するための努力と、目撃証言を通じて核兵器が二度と使用されてはならないことを実証した」と評価しています。

湯崎英彦知事「ノーベル平和賞受賞を契機として世界中の人々があらためて核兵器廃絶に取り組む強い決意をもって行動していくことを期待したい」

ノーベル平和賞の受賞をうけ中区の八丁堀交差点では新聞の号外が配られました。

日本からの受賞は1974年の佐藤栄作元総理以来50年ぶりとなります。