福島第一原発事故避難者訴訟 国の責任認めず 広島地裁

広島

福島第一原発の事故をうけ、広島県内に避難した37人が損害賠償を求めた裁判で、国の責任は認められませんでした。

県内に避難した15世帯37人の原告は、国と東京電力に1人あたり1100万円の損害賠償を求めています。

広島地裁は「想定された地震よりはるかに規模が大きく、津波の到来で海水が侵入することは避けられなかった」などとして国の責任を認めませんでした。

原告団長 渡部美和さん(49)「13年たった今も原発事故は国にも責任がなくて、私たちの存在がないことにされてしまう」

一方、東京電力には11世帯33人に計約2400万円の支払いを命じました。

原告らは控訴するかどうか今後検討するとしています。