高校生と被爆者で制作する「原爆の絵」の今年度の作品づくりが始まりました。
「この世のものとは思えない地獄絵図だったとも言っていた」
「原爆の絵」は被爆者の記憶に残る光景を証言をもとにして、基町高校の生徒が約1年間かけて描きます。
被爆の悲惨さを後世に伝えようと毎年行われている取り組みで、今年は6人の被爆者が参加しています。
爆心地から3.5kmの場所で被爆した廣中正樹さんは、5歳のときに見た「キノコ雲」の記憶などを伝えました。
被爆者・廣中正樹さん(85)「私の当時のイメージをそのまま拾いあげてもらって絵をつくってもらいたい」
基町高校1年 高砂はなさん「言葉だけでは伝えきれないような場面が絵では表現できるので一人でも(多くの人に)伝えていきたい」
来年夏ごろに完成予定の「原爆の絵」は被爆体験の証言活動などで活用されます。