防犯カメラが捉えた決定的瞬間です。神社の境内で罰当たりな男による犯罪の一部始終が記録されていました。
川村凌記者「さい銭泥棒と見られる人物はまだ辺りが明るい時間帯にこちらの神社にやってきました。そして手慣れた手つきで犯行に及んだということです」
これは東広島市内の神社に設置された防犯カメラの映像です。画面の左下からカメラの方に目をやりながら姿を現したマスクに帽子を被った男。颯爽と境内を歩いていきます。
そして1礼2拍手。参拝を終えるとさい銭箱に触れ中をじろじろと観察。そして警戒するようにいったんその場を離れました。
すると次の瞬間!さい銭箱の裏側をごそごそ手には白いものが握られていました。防犯カメラが捉えた「さい銭泥棒」の瞬間です。
宮崎神社 井口貞春宮司「血の気が引くような思い怒りとかそういったものではなくて申し訳なさというのがまず大きかったですね。いったん私が預かっているものそれを盗まれてしまった。これは大変申し訳ないなと」
盗まれたのはさい銭が入った封筒で千円以上が入っていたと見られています。わずか数分の犯行でした。
実はこの犯人と見られる男、5年前からすでに2度にわたり防犯カメラが姿を捉えていました。
しかし映っていたのはカメラの電源を抜く様子だけだったといいます。
井口貞春宮司「ためらいがない迷いもない手順がしっかりと分かっている。常習的な感じの印象を受けざるを得ない」
宮崎神社はSNSなどで情報提供を呼びかけるとともに被害届を提出し、警察が窃盗事件として捜査しています。
井口貞春宮司「自分の人生に対して大きな汚点を残すような行為をなさっていらっしゃるわけですので、ぜひ汚名返上していただきたい。そのためにぜひ名乗り出ていただきたいとそのように思っています」