投票率を上げようと若い世代の活動も広がっています。投票権が18歳と19歳にも拡大されてから9年。一票を投じるハードルはまだ高いようです。
川村凌記者「広島国際大学の学園祭に来ています。あちら見ていただくと選挙の投票所のような場所で若い方が記入しています。何をしているのでしょうか?」
記入した投票用紙を投票箱へと入れていきます。しかし票は候補者に対してのものではありません。選ぶのは自分の住むまちで譲れない要素。本物の選挙で使われている投票用紙や機械などを使った「模擬投票」です。
1年(19)「(投票は?)したことない。もうすぐ初めての選挙、自分で決めるのは難しいなと思った」
4年(22)「このくらいすぐできるなら行ってみようかなと」
4年(21)「思ったより簡単。もっといろんな事しなくちゃいけないかなと思っていたが、思ったよりすぐ終わるしいいかなと」
企画したのは選挙や政治に興味を持ってもらおうと県内で活動する「ユースボート広島」です。
ユースボート広島 武本裕紀共同代表(26)「実際に選挙というのはなかなか縁遠いというかわざわざ行くのも面倒くさいし、そもそも触れる機会がないというところで、少しでも選挙を身近に感じてもらい、ハードルを下げたい」
前回の衆院選での県内の年齢別投票率は、60代や70代など高齢者層を中心に高い一方で、年代が低くなるにつれ投票率も低くなっているのが分かります。
特に20代前半の投票率は約3割程度。年代別では最も低い投票率です。
共同代表で26歳の武本さんはもっと気軽に政治に触れてほしいとSNSを中心に若者たちへ向けて情報を発信しています。
期日前投票をした10代と20代に投票のきっかけなどをたずねる出口調査ならぬ独自のアンケート調査もしました。
ユースボート広島 武本裕紀共同代表(26)「公園が欲しかった時に作ってくれたとか。わりと身近なところでも自分たちの希望みたいなものが行政の手によって叶えられる。その手段のひとつが選挙」
武本さんは投票に行くかどうかを考えることも含めて選挙に関心を持ってほしいといいます。
ユースボート広島 武本裕紀共同代表(26)「エンタメとしてでもいいので、選挙に興味を持って楽しんでもらうというところから入ってもらうとかでもいいですし、政治の動きとか身の回りの自分の生活を取り巻く環境とかに絡めて関心を持ってほしい」