1日から降り続いた雨により広島県内各地に影響が広がっていて、広島市の太田川では釣り船の様子を見に行った男性が行方不明となっています。
斉藤俊幸記者「地面をたたきつけるように強い雨がふり続いていますこれだけ広い道路でも水がたまり車は水しぶきをあげながら走っていきます」
広島地方気象台によりますと1日午前8時からの降り始めからの雨量は、廿日市市津田で241ミリ・広島市中区で229ミリを観測し、県内各地点で11月の観測史上最大の雨量となっています。
この雨の影響で山陽本線は糸崎駅から三原駅間のみ本数を減らして運転していますが、それ以外の全線で終日運転をとりやめていて、山陽新幹線は新大阪駅から博多駅間で最大で130分の遅れが発生しているということです。
消防によると安佐南区で午前7時すぎに太田川へ釣り船の様子を見に行った70代の男性の行方が分かっていません。
係留していた場所近くで男性の軽トラックと船が発見されましたが、「太田川で人が流されている」との通報もあり捜索が続いています。
県によりますと2日午後2時時点で道路の崩落や土砂崩れなどにより、江田島市など県内5路線6区間が通行止めとなっていて、住宅への被害も一部損壊が1件、床下浸水が2件報告されているということです。
気象台はこれまでの雨により河川の増水や土砂災害の危険度が高まっているとして注意を呼び掛けています。