アメリカ大統領選挙で共和党のドナルド・トランプ氏が4年ぶり2回目の当選。
トランプ氏の当選は県内の輸出産業にどのような影響があるのでしょうか。
ジェトロ広島 岡部光利所長「(トランプ氏は)関税を上げるという発言をされているのでコストアップ要因になる一方で、円安の動きも出ているのでプラスマイナス両方の側面がある」
日本貿易振興機構=ジェトロ広島の岡部所長はアメリカへの県内からの輸出品のうち80%以上を占める自動車関連産業に主な影響があると見ています。
自動車市場では特に中国メーカーへの規制強化を示すなか、国内企業にもその対応が波及する可能性を指摘しています。
ジェトロ広島 岡部光利所長「漁夫の利で日本の車が一時的に輸出拡大に転じる可能性も否定できないが、(トランプ氏は)貿易赤字の解消に非常に強い関心を持っているので、行き過ぎた日本からの輸出は追加関税の対象になりかねない」
メキシコからの輸入車へも関税引き上げを示唆するトランプ氏。マツダはメキシコ工場で1月から9月までに約15万5000台を生産し6割ほどをアメリカへ輸出しています。
マツダの毛籠社長は主力市場動向を注視していく姿勢を示しました。
マツダ 毛籠勝弘社長「(トランプ氏の)重要政策の優先順位や輪郭が見えてくると思いますのでその中身を吟味して関係方面と相談しながら対応方針を決めていきたいと思います」