味よし、香りよし。“秋の味覚の王様”といえば「マツタケ」。暖冬をうけ入荷が100倍になるなど異例のシーズンとなっています。
矢田息吹記者「んーおいしい。かめばかむほどうまみが出てくるような感覚です」
暖冬の今年、ある「うれしい異変」が起きています。
矢田記者「例年であればこの時期にマツタケの入荷はないとのことですが、今年はまだ残っていて店内にも香りが広がっています」
全国のマツタケを扱う世羅町の直売所には朝から広島や山口産など約10kgが届きました。
世羅の大地 松浦辰行社長「もう異例ですね。去年は11月4日で終わっていますので、そういえばもう10日以上過ぎてますから。
やっぱり温暖の関係で3週間ぐらい時期がずれている」
去年、この直売所に入荷した県内産のマツタケは4kgでしたが、今年はなんと100倍の400kgに。10℃から20℃前後の気温で成長するといわれるマツタケ。
松浦社長によりますと今年は雨が多いのも重なり量だけでなく「質」にも良い影響が出ているそうです。
松浦「特徴は甘味がある。この終わりの時期になるとこういう綺麗ないい香りがするんです。また10月とは違う香りが、んー何度香ってもいいですね」
現在の価格は1㎏およそ10万円。不作の去年より5万円ほど安く最も安い時期には1万円ほどだったそうです。
世羅の大地 松浦辰行社長「今、東日本は高いです。西日本は安いです。金額的には半分ぐらい」
残暑による「異例の秋」となった今年のマツタケ。秋の味覚の王様にとって心地よい時期はもう少し続きそうです。
松浦社長「温かいですね、この半袖で十分。暖冬であればまだマツダケ菌があるので(マツタケが)まだ出てくると思います」