市民の足となっている路線バスの均一運賃。20円値上げする案に29日の協議はまとまりませんでした。
広島電鉄など7つの事業者は物価高騰や運転手不足を背景に、広島市中心部の路線バスの均一運賃を220円から240円に値上げする案を公表しています。
広島市が実施したアンケートでは「理解できない」「どちらかと言えば理解できない」が合わせて56%を超えていたことが分かりました。
広島電鉄 梶山雅弘交通政策部長「(現在のダイヤや)サービスを維持しようとしたら280円必要。280円はお客様に理解頂けない中で残り40円は
事業者で身を削る」
均一運賃はおととし11月に190円から220円に値上げされ、協議会ではわずか2年で再び値上げすることについて利用者の理解を得られるようにすべきなどの意見がありました。
協議会は値上げが適切か意見がまとまらなかったとしてもう一度会議を開き協議することにしています。
広島市が実施したアンケートで反対の理由については
・近距離のユーザーを無視している
・2年前に均一運賃を上げたばかりで値上げが早すぎる
・減便、統合で不便をしいられ金額も高くなるのはおかしい
一方賛成については
・バスがなくなると困るから
・燃料費高騰や人手不足対策で仕方ない
というものでした。
2024年問題など業界の待遇改善などが課題にあがるなか多くの人がバスを必要としています。事業者と利用者が納得して利用できるよう対策と丁寧な説明が求められそうです。