尾道市民病院で手術後に死亡した男性の遺族が、尾道市に対し損害賠償を求めた裁判が広島地裁で始まりました。
訴状によりますと2019年、尾道市民病院で当時82歳の男性が心臓の手術を受けた際、動脈が傷ついて出血し病院側が止血しましたが約2リットルの出血が続いたことにより男性は死亡しました。
男性の遺族は手術器具の使用方法に問題があったことや、止血後にも血圧低下などの再出血の可能性があるのにCT検査などをしなかったことは注意義務違反にあたるとして、尾道市に対しおよそ4500万円の損害賠償を求めています。
次回の裁判は来年2月28日に開かれる予定で、被告の尾道市は全面的に争うとしています。