ノーベル委員会フリドネス委員長「被爆者の声に耳を」

広島

ノルウェーノーベル委員会の委員長がANNの取材に応じ「被爆者の声に耳を傾けるべき」と訴えました。

ノルウェー・ノーベル委員会フリドネス委員長「核兵器は道徳的に容認できず二度と使用されるべきではない。ノーベル委員会は“核のタブー”を維持するための被爆者の役割を強調したい」

10月11日、日本被団協のノーベル平和賞を発表したノルウェーノーベル委員会のフリドネス委員長。

ANNの単独取材に応じ、授賞理由について被爆者の数十年にわたる活動をあげました。

フリドネス委員長「彼らが何十年にもわたっていわゆる『核はタブー』つまり核兵器を道徳的に受け入れられないものとして烙印を押す国際規範を作り出し維持してきた努力、そして核兵器のない世界を創る上で果たした役割に感謝する」

草の根運動として立ち上がり68年続いてきた被爆者による取り組み。その努力と思いを次の世代が引き継ぐ責任があるといいます。

フリドネス委員長「被爆者のメッセージを引き継ぐのは彼らだけの責任ではなく、地球上のすべての人類が共有する責任であると言うことが重要。ノルウェー、日本、そして他の場所でも(次の世代が)努力をして責任を引き受け、証言と活動の継続を未来に伝えていく必要があります」