田中煕巳さん「核が軽く語られる時代」 ノーベル平和賞授賞式へ

広島

ノーベル平和賞の授賞式を前に日本被団協の公式会見があり、被爆者の田中煕巳さんが世界の核情勢に懸念を示しました。

日本被団協・田中煕巳さん(92)
「核兵器を使うことが軽く語られる時代になったことは、大変私どもにとって遺憾、悲しい思いがします」

長崎で被爆した日本被団協の代表委員田中煕巳さんはウクライナやパレスチナガザ地区への侵攻をうけ「核が軽く語られる時代になった」と懸念を示しました。

地元メディアから防衛のために核兵器が必要と主張する国への メッセージを問われると、「核兵器では国民の命や財産を絶対に守れないと確信している」「核兵器による抑止力は存立しえないと思っている」と力強く答えました。
授賞式は、日本時間の午後9時からノルウェー・オスロで行われます。