オスロ市内には折り鶴をかたどったキャンドルが灯されました。
3歳のとき広島で被爆 林勝美さん
「今戦っている戦争指導者は戦争に勝つよりも今戦争を中断 やめるべきです」
被爆者の佐久間邦彦さんが手渡したのは被爆樹木の種です。
2017年にICANがノーベル平和賞を受賞したときにも種が贈られ、7年が経ち苗木に成長しました。
広島県被団協 佐久間邦彦理事長
「広島に帰ってもオスロで成長している被爆樹木は本当に大事な仲間なので大切にしてもらいたい」
授賞式に参加する高校生平和大使も平和を伝えます。
オスロ市内の高校で開かれた出前授業。
現地の高校生に折り鶴の折り方を伝え交流しました。
高校生平和大使 甲斐なつきさん
「平和への思いやそのためにできること思っていることはみんな一緒お互い理解しあったりすることが大事だとオスロの高校生たちと共有できた」
授賞式を前に会見した日本被団協の代表委員で被爆者の田中煕巳さんはロシアによる核の威嚇など現在の世界情勢に心配の声を上げました。
日本被団協 田中煕巳代表委員(92)
「核兵器を使うことが軽く語られる時代になったことは、大変私どもにとって遺憾、悲しい思いがします」
地元メディアから防衛のために核兵器が必要と主張する国へのメッセージを問われると、
「核兵器では国民の命や財産を絶対に守れないと確信している」
「核兵器による抑止力は存立しえないと思っている」と力強く答えました。
オスロ市長
「ハローこんにちは」
日本被団協
箕牧智之代表委員
「市長さんありがとう」
日本時間10日午後9時から行われる授賞式。
箕牧智之さんら登壇する3人はリハーサルに臨み約1時間本番の流れを確認しました。
歴史的瞬間まで約3時間。
被爆者の声が世界へ向けて発信されます。