ノーベル平和賞授賞式10日の被爆地・広島の様子を取材しました。
岡森吉宏記者
「ノーベル平和賞の授賞式を前にここ平和公園でも多くの人が訪れています」
広島市在住20代女性
「少しでも平和な世界になっていけたらいい。広島から発信できていけるのなら意味がある」
広島市在住 84歳
「なんか万歳ということではなく原爆の悲惨さを世界に知ってもらう一つの機会として生かせたらいい」
広島市在住 62歳
「広島・長崎に直接来ていただくのが一番。世界中からきてもらい実相を見てもらう」
慰霊碑のすぐ近くにある国際会議場では基町高校の生徒が被爆者の証言をもとに制作した原爆の絵画約40点が展示されています。
被爆の実相を後世に伝えようと2007年に始まった取り組みで、これまでに完成した作品は207点に達しました。
広島市内から男性
「(絵を見て)とてもやるせなくなりましたね。書いてもらう方もつらいんですけど書く方もつらいんじゃないかなと思ったりしてそれをずっと続けておられるのでそれは頭が下がる思いです」
広島市内から男性
「(被爆証言を)じかに聞けるというのはなかなかないからね。表現するというは大変難しいとは思うけどね続けてほしい」
原爆ドーム前には被爆者ら約100人が集まり、受賞の喜びと核廃絶への強い思いを共有しました。
県医労連 煙崎久美子さん
「世界中から平和都市広島、日本に寄せられたもっと頑張れというエールだと今回の受賞は思っています」
参加者らは核廃絶と平和な世界の実現を目指しこれからも証言活動や平和運動に取り組むと決意を新たにしました。
被爆者 高東 征二さん
「核は一刻も早く廃絶してほしいと思っています。ひとごとじゃない、頑張らんといけん」
今回のノーベル平和賞の授賞理由となった被爆者による証言活動。
平和への思いを訴え続けてきた被爆者らが核兵器廃絶への思いを語りました。
切明千枝子さん
「二度と戦争、ましてや核兵器なんかでたくさんの人が死んでいくなんてことが絶対にありませんように」
会場には約140人が詰めかけ、被爆者の思いに耳を傾けていました。