「核兵器を持った国がどんな受け止め方をしたか」ノーベル平和賞 慰霊碑に報告 日本被団協 箕牧代表委員ら 広島

広島

ノーベル平和賞授賞式に出席した日本被団協の箕牧智之代表委員(82)と田中聰司代表理事(80)高校生平和大使の甲斐なつきさん(17)の3人が帰国後初めて慰霊碑を訪れました。

箕牧代表委員
「79年目12月10日ノーベル平和賞を頂いたことご報告申し上げます」

ノーベル平和賞受賞を報告するメッセージが添えられた花を手向け手を合わせました。

午後には広島県庁で記者会見を開きオスロでの成果を振り返りました。

箕牧代表委員
「ノーベル平和賞だから世界中に、特に田中熙巳さんの講演は届いたと思う。核兵器を持った国がどういうふうな受け止め方をしたか知りたい」

曾祖父母が被爆者という被爆4世の甲斐さんは年々、被爆者の数が減る中で若い世代が核兵器廃絶への思いを継承していかなければならないという強い責任感を感じたといいます。

甲斐さん
「向こう80年といわず100年、永遠に『核のタブー』が持続されて核兵器のない世界が構築されていくように私たち高校生平和大使や若者も頑張っていきたい」

その後受賞の報告を受けた湯崎知事は「日本被団協の活動だけに依存してはいけない」と核兵器廃絶へ向けあらためて決意を語りました。