広島の経済界も仕事始め。新しい広島駅ビルの開業を控えるなど明るい話題ある中、今年の広島経済界について財界トップに聞きました。
■マツダ
毛籠勝弘社長
「特に自動車は電動化やデジタル化、ソフトウェアが大きく変わっていく。2030年に向けて、マツダだけでなく、取引先の人たちも一緒に移行していけるような取り組みを加速しないといけないと思う」
毛籠社長は、また、電動化時代に向け、協業やパートナーシップを進めていくと述べました。
マツダは2030年にBEV=完全出来自動車を25%から40%と想定しています。また、EV向けの電池の工場を2027年度の稼働を目指し岩国市に建設することも発表しました。
■中国電力
先月およそ13年ぶりに島根原発2号機を再稼働させた中国電力。今月10日に営業運転を開始する予定です。再稼働で火力発電用の燃料の調達費を抑え経常利益ベースでのプラスを見込んでいます。
中国電力 中川賢剛社長
「家庭用の電気料金は去年の電気料金見直しの際にすでに島根の2号機の再稼働を見込んだ料金を設定している。化石燃料の価格変動を受けにくい電源構成になっているので十分に生かしながら家庭の電気料金の安定化に努めたい」
【新しい広島駅ビルについて】
今年3月に新しい駅ビルが開業するJR広島駅。広電の路面電車も乗り入れ。広島駅近辺の活性化が期待されています。
広島電鉄 仮井康弘社長
「広島駅前大橋線が夏には開業するということで、それを契機に人が回遊する街にしていきたいと思っています」
ひろぎんホールディングス 部谷俊雄社長
「駅前の再開発も開業しますし、インバウンドを含めた旅行需要も強いものがある。その観点で今年の広島は楽しみだと思っていますし、ぜひ右肩上がりになるように期待している」
JR西日本広島支社 広岡研二支社長
「(新駅ビルの)開業はゴールではなくスタートだと思っているので、多くの方に訪れていただいてさらにはにぎわいができることによって地域にとっても活性化につながるような施設にしていきたい」
■サンフレッチェ広島
去年新しいスタジアムでシーズンを戦ったサンフレッチェ広島。魅力的な新スタジアムは毎試合ほぼ満席でクラブの業績だけでなく広島市中心の活性化にも一役買いました。
サンフレッチェ広島 久保雅義社長
「昨季は新スタジアムができてある程度のにぎわいができたと思いますが、今盛り上がっているからこそ2年目3年目が非常に重要になってくる。更なる成長をするためにいろんな施策をして盛り上げていきたい」
■広島ドラゴンフライズ
一方、広島ドラゴンフライズの浦社長は、JR広島駅北口にあるJR西日本広島支社跡地への多目的アリーナ建設を目指したプロジェクトを立ち上げています。
支社跡は広島ドラゴンフライズが新本拠地の建設候補地で新しいホームアリーナの建設に意欲を見せました。
広島ドラゴンフライズ 浦伸嘉社長
「民設民営が主ではありますが、いろんな形で広島県全体でアリーナを作り上げていくことができるように、多くの県民の方々に新アリーナの建設に向けて機運を高めていけるような年にしたい」