広島市西区の市立保育園で保育中だった男の子が川でおぼれて死亡した事故の裁判で、広島市側が「保育園に構造上の問題はなかった」と原告側の主張に対して反論したことがわかりました。
2022年4月、西区の市立保育園で当時5歳の男の子が園内からいなくなり、近くの川でおぼれて亡くなりました。
両親は保育園が安全対策を怠ったとして、管轄する広島市に約8840万円の損害賠償を求めて提訴しています。
原告側の弁護士と広島市側が提出した準備書面によりますと、ウェブ会議で行われ非公開だった14日の裁判で広島市側は、原告側の「男の子は段差を利用して通用門から園外に出た可能性が高く構造に問題があった」という主張に対し、「本来、通用口は職員らの出入口であって園児が利用するところではない。また通用口の入口には柵があり通用門に至る手前で園児の侵入を防ぐ構造になっていた」と反論したということです。
次の裁判は3月4日(火)に行われる予定で、その後和解案が出される見込みです。