広島県坂町でタクシー運転手が切りつけられた事件で、警察は運転手を殺害しタクシーを奪おうとしたとして、40歳の男を逮捕しました。
広島市西区の無職の男(40)は、8日、午前3時15分ごろ広島県坂町横浜中央の路上で乗っていたタクシーの運転手の首を切りつけタクシーと金品を奪おうとした疑いがもたれています。
警察によりますと、男は犯行の約1時間前に広島市中区・中央通りの路上でタクシーに乗り、複数カ所を巡ったうえで現場で犯行に及びました。
運転手が逃げ出した後にタクシーを奪おうとしましたが動かなかったので、何も奪わず逃走したということです。
警察はタクシーのドライブレコーダーに残された会話の内容や乗る前と事件の後の防犯カメラ映像などから容疑者を特定し、逮捕に至りました。
男は「タクシーを奪うために運転手を刺したことに間違いない」と容疑を認めています。
運転手の男性(74)は首の左側を数カ所切られ入院していましたが、13日、退院しました。
警察はまだ見つかっていない凶器を探すとともに動機について調べています。