年が明けてもキャベツの高騰が続いています。広島市中区のお好み村では全店舗で肉玉の価格を一律900円としていますが、限界に近付いているという声も…。
キャベツの最新事情を取材しました。
お好み焼きの老舗「八昌」。去年から続くキャベツの高騰はさらに深刻な状況になっていました。
八昌 豊田典正代表「去年とくらべて一番高いんじゃないかな。(キャベツ一玉)800円前後はします。ごまかしのきかないシンプルな料理なのでキャベツをけちって量を減らすのは考えられない。」
去年12月は1玉約700円、15日は1玉約800円と1カ月もたたないうちに100円も上がっているそうです。
豊田代表「間に入っている業者さんも生産者さんもみんなが困っている。いとおしいキャベツですけどもうちょっと安くなってくれたうれしいな」
矢田息吹記者「なぜ今、値段が上がっているのでしょうか?こちらの店舗で聞いてきます」
入荷するや否や続々と売れるキャベツ。
記者「1玉800円。これまで付けたことは?」
キャベツ生産者「ないです。(去年の)夏に種を植えて大きくなるのに気温が高すぎて成長が止まったのかなと。日よけをしてすごい気を使ってきたんですけど…」
夏の猛暑で生育が遅れ、収穫量が大きく減っているんだそうです。
農林水産省によりますとキャベツの卸売り価格は先月、一気に上昇。
今年に入り下がってきてはいますが、それでも平年の3倍近い値段となっています。
高騰しているのはキャベツだけではありません。
記者「こちら1000円を超えていますが、今までにこういうことはあった?」
とれたて元気市広島店 井上厚司店長「ないですね」
鍋の定番食材・白菜のほか、ほうれん草、小松菜、水菜など葉物野菜が軒並み値上がりしています。
白菜生産者「資材や肥料や何もかも全部(値が)上がっとるんじゃけえ」
特に今シーズンは猛暑に加えて「雨」が追い打ちをかけたといいます。
白菜生産者「ゲリラ豪雨で白菜が浸かったけえね、苦労して(店頭に)出している」
記者「平年と比べると?」
買い物客「だいぶ上がっている。品数を減らして作ったりしています」
この高騰、いったいいつまで続くのでしょうか。
とれたて元気市の井上店長によりますと、葉物野菜の価格は早ければ2月ごろから落ち着く予想だということです。
では反対に今、お買い得な野菜は?
サラダでも活躍するキュウリのほか、猛暑の影響を受けにくい里芋などの根菜類が例年並みの値段で手に入りやすいといいます。
続く野菜の高騰…食卓にも工夫が必要です。