広島県三原市の産業廃棄物処分場を巡る控訴審で、住民側は「操業停止中でも水質汚染を示す数値が高いまま」だと指摘しました。
三原市と竹原市の住民12人は三原市の本郷処分場について水源の汚染を懸念し、広島県に設置許可の取り消しを求めています。
処分場を巡っては、排水から基準を超える汚れがみつかり、去年11月から新たな産業廃棄物の搬入と埋め立てが止まっています。
17日の裁判で住民側は「埋め立てが中止になっている現在でも水質汚染を表す数値が高い状態が続いていて、業者側が抑制できない状態になっている」「県の設置許可に重大な瑕疵(かし)があるのは明らか」などと指摘しました。
原告の1人は「年末年始も水質検査をしたが全くめでたい気分にならない」と話しました。
次回の裁判は4月11日に行われる予定です。