「人型ロボット」広島で初仕事 JR西日本が取り組み

広島

人手不足解消への救世主となるのでしょうか?「人型ロボット」が広島で初めて稼働しました。

永松雄輔記者「呉線、安浦駅の近くです。作業車が止まっています。その上で人型ロボットが塗装作業を行っています」

SF映画に登場するようなロボットが鉄道のメンテナンス作業を行っていました。JR西日本がスタートアップ企業などと共同開発したロボット、正式名称は「多機能鉄道重機」といいます。

腰から頭の先までの長さは約1メートル、頭部のカメラはまるで人の目のよう…

実は頭部のカメラは操縦者が装着しているヘッドマウントディスプレイと連動していて、操縦者が首を動かすとロボットの首も動きます。電線近くの危険な作業も安全な場所から正確に操作することができます。

JR西日本広島電気技術センター 新藤純一郎所長「これまで人の力で高所作業をやっていた。こういったロボットを使って、労働安全に関しても貢献してもらえるものと期待しています」

人型ロボットは去年7月に奈良県で稼働したばかりで広島では初仕事です。電線を支える梁の酸化を防ぐ塗装作業を行いました。

腕には関節が7カ所あり、人の腕のような細かな動きも可能です。

JR西日本は将来人型ロボットの稼働を増やし、少子高齢化などによる人手不足の解消につなげたいとしています。