「時代の特徴がよく表れた…」調査中の古墳 市内最古級か 広島・三次市

広島

三次市の市道建設現場で発掘調査がすすめられている古墳が、市内で最古級とみられることがわかりました。

三次市南畑敷町の市道建設工事現場の横にある宗祐池東古墳は、直径およそ15メートルの円墳です。

大小合わせて6基の埋葬施設があり一番大きなものの内側には、ベンガラと呼ばれる朱色の塗料で色がつけられていました。

また、人骨片や銅鏡のかけら、儀式などで使われた壺や朱色の高坏の破片も見つかっているということです。

この地域では古墳時代に作られたという円墳ですが、多数埋葬という弥生時代の特徴もあり、市内最古級の古墳とみられています。

三次市教委・社会教育課、山西正晃 課長
「弥生時代から古墳時代への埋葬の変遷がわかる三次では今までわからなかった時代の特徴がよく表れた古墳だ」

三次市は来月中にも調査を終えて結果を報告することにしています。

古墳の保存を求める市民団体は、31日にも市に要望書を提出し、調査の経緯などを聞くということです。