福山市24年前の女性殺害事件 被告は無罪主張「わかりません」

広島

24年前、福山市明王台で30代の女性を殺害した罪に問われる男の初公判が開かれ、男は「記憶にない」として無罪を主張しました。

古武家朋哉記者「被告は車いすに乗ってまっすぐ前を見据えながら入廷しました。裁判長の問いかけに対してゆっくりでしたがしっかりとした口調で答えていました」

被告の男(70)は2001年2月福山市明王台の住宅に侵入し、当時35歳の女性を果物ナイフで刺して殺害した罪に問われています。

30日の裁判で被告は「記憶にないからわかりません」と無罪を主張しました。

検察側は「事件から20年後、別の事件で検挙された被告のDNA型鑑定の結果犯人として浮上した」などと指摘しました。

一方、弁護側は「現場に残された血痕と被告のDNAは2カ所一致していない」などとして無罪を主張しました。

31日の裁判ではDNA型を分析した専門家の証人尋問が行われます。