24年前、広島県福山市明王台で30代の女性が殺害された事件の裁判で被告人質問が行われ、被告の男(70)が事件当日の行動を初めて明らかにしました。
男は2001年2月、福山市明王台の住宅に侵入し当時35歳の女性を果物ナイフで刺して殺害した罪に問われています。
被告人質問で男は「朝9時ごろから12時すぎごろまで釣り場の確認に行っていたと記憶している」「その後、元妻と昼に食事をした」などと事件当日の行動について初めて証言しました。
裁判官から事件の日の行動をなぜ警察官に話さなかったのか聞かれると「警察官は私を犯人と決めつけて話をする」と語気を強めました。
弁護人から今の状況について聞かれると「やった覚えのない事件に対して3年3カ月監禁されているのは理解できない」とあらためて無罪を主張しました。