来月ニューヨークで予定される核兵器禁止条約の締約国会議について、政府はオブザーバー参加しないことを正式に表明しました。
岩屋毅 外務大臣「現下の状況に鑑みればオブザーバー参加することは適当とは言えないという結論にいたった」
岩屋外務大臣は「核保有国を交えずに核軍縮を進めることは難しい」として、会議のオブザーバー参加を見送る考えを正式に表明しました。
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協などから参加を要望されていたことについては「現実的な政策判断をして参加は必ずしも適切ではない」とし理解を求めました。
日本被団協の代表委員で広島県被団協の箕牧理事長は「政府の後ろ向きな態度に腹が立つ。被爆80年の絶好のチャンスだったのでくやしい」とコメントしています。
広島県 湯崎英彦知事「ノーベル平和賞受賞であるとか、今年は被爆80年で被爆者がどんどん少なくなってきている(という中で)オブザーバー参加しないと判断されたのはとても残念」
日本政府の参加見送りは2022年の1回目の会議から3回連続となります。