呉市の人口が20万人を切り市では対策本部が立ち上がる中、人口減少を食い止める方法はあるのでしょうか。呉市の現状を取材しました。
呉市 新原芳明市長「人口戦略対策は出生数の改善なども含めて、息の長い忍耐強い取り組みが必要だと考えています」
県内で3番目に人口が多い呉市が20万人を下回ったことに伴い、呉市では戦略対策本部が立ち上がりました。
2005年「平成の大合併」で25万6865人だった呉市の人口ですが、20年の時を経て5万人以上も減少…
商店街の人「商店街の活動がどこも少なくなってきた。本当に高齢化で、後継ぎがいないからやめるというところ(お店)も多い」
呉市に住む男性「町内会でも過疎ですよ。年寄ばっかり。子どもが少ないよね。昔のように子どもが多いといいんだけど…呉も大変ですよ…」
人口減少に進む高齢化、地域創生に詳しい専門家に話を聞くと…
広島国際大学 橋本清勇教授「町のことは町の人たちが中心なって考えなければいけない。自分たちの街をよく理解して、外から来たこれから(住む)人にとって、どんな町がいいのかを考えて取り組んでいくことが大切」
県のまとめによると3月1日時点で前の年より人口が増えているのは中区と東広島市のみ。
市で唯一人口が増加した東広島市。市の担当者によると10年以上前からの企業誘致の推進などをはじめ、他にも新しい駅ができたことで広島市内へのアクセスも良くなりました。
佐藤亜希子記者「2017年に寺家駅が開業してから駅周辺では宅地開発が進んでいます。周辺地区の町づくりが進められています」
日本製鉄呉地区の跡地を巡っては、防衛省をはじめ県や呉市から様々な活用案が検討される中、新たな活用による経済波及効果が期待されています。
広島国際大学 橋本清勇教授「呉市もいろんな町が集まっていてバラエティーに富んでいる所が強い。海軍の街として成長してきたことは特殊であって、一つの特色として考えていく必要がある」
呉市が人口減に終止符を打つ打開策は見つかるのでしょうか。呉市の動向に注目が集まります。